6
輪廻を信じる気はなかった
ただそこにあるものを、
事を信じるだけで精一杯だった。
だから
今、目の前にいるお前を
ずっと昔、友と呼び、
宿敵を一緒に追いかけていたなど
創造を逸する。

所詮信じるかなど、
そいつ次第だからと
お前はあのころと同じ笑顔を見せた

俺も覚えているのだ。
お前と友だったことを
だが、
どう信じればいい?
このすさみ、汚れた世界で、
昔のような語らいも
追いかける術も
もうここにはないではないか?

おまえらしいよな
いいよ、その方が、
会いに来たとき楽しいから

お前は同じ事を繰り返した
俺と居て楽しい思いをするものなど居ない
どうすれば手に入る?

昔を共有するお前との時間は、
どうすれば、手に入る?


7

扉がある
どこかの出口だろうが。

疑問、人は扉を見れば
必ずどこかの入り口だと思うのは何故か?

出口であっていいじゃないか。
どこかへ通じている
道の扉

扉がある
重そうだが開けてみれば
その向こうが何か解る

気付いているはずだ、
その向こうに、危険があるかどうかくらい

扉がある
それを開けよう。
その向こうにある輪廻先の世界へ向かうために


8
夢の中

夢の途中で起こされたような
そんな、嫌な目覚め方
すっきりしないのは、
夢の中でお前だと認められなかったから

辛かった?
済まないと思った?

お前一人を囚われの身に落とし、
あの崩れかけている地下牢に置き去りにして
俺は一人敵を討ちに行き、
しかも、
その果て、届かずに朽ち果てたではないか

俺は何を思いお前の側に居たがるのだろう
あのとき、一緒に死ねなかったからか?
あのとき、伝えられなかったからか?

ずっと友達で居よう。
それが、永久で、永遠の俺の望むこと。


9
華恋


華恋〜

華恋とは、鼻と恋。

血にまみれ、我が身も明日には屍になりかねない、
もののふたちが、最後になるかも知れない杯を酌み交わす。
そのもののふたちが手に武器を握り、駆けめぐることを華という。
死に急ぐ男達の帰りを、ただひたすらに待つ女を恋という。


10


華がある
満開の花が
青空を覆うが如く咲き乱れている

華がある
満開の花が
風とともに乱舞する

華がある
満開の花の下
君が華と乱舞する



NEXT
poem TOP




SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送