le Souhait




le Souhait
〜昨日よりも好きになろう〜


×二章×
陰陽の天秤

遥かなる大地の向こうから来たりし一人の神の使い手。

しかし、民はそれを知らず。
汚れた彼の者に食事、水を差し出す輩居らず。

天地乾き、
民の祈りに彼の者は精根を尽くし祈祷し、
雨を呼ぶ。

しかし民はその力を邪気として嫌い、
打ち殺して地中に埋め去る。

かの人の魂怒り、人を憎悪して魔獣を生み出す。

魔獣人を喰らい世界を破滅に導く。

すべてを治める巫女は常に魔獣を監視し、
彼の者の怨念を和らげる。

ここに肉体と魂より出でた九つの柱を立てる。

世界は地をこれを支え、天をこれで支える巫女とする。

すべを掌握するもの、魔獣への封とする。



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