× April ×


 

冷たい雨
心を濡らすように
俺を濡らす

冷たい雨
そっちに降ってるかい?



2
雨の日の迷子

雨の日に迷子になるのもいいかも知れない
誰にも縛られることなく
誰にも見つけられずに
好きなことが出来るはず

雨の日に迷子になるのは
楽しいことかも知れない
風邪を引こうとも
誰にも迷惑をかけないのだから

迷子になろうか?
雨の日に
迷子になろうよ
僕とともに





雨の日に傘をささずに歩いたら
きっと楽しいだろう
いろんな音を耳で聞き
いろんな音を身体で感じる

お目の日に傘をささずに歩いたら

心が弾むだろう
地に落ちる雨のように
空から落ちる雨のように

雨の日に落ちる雨のように

一体どんなことがあるのだろうか





新緑の輝きが増す
その青い葉を天に向けて
命の雨を身体に受ける

雨が降り降りてくる
地に伏せた我々に
命の雨を与えてくれる





雨の日の気持ち

ここから銀の糸が
降りてくるとしか見えない
誰もが銀の糸を避けるため
色とりどりの傘をさす

でも−

私はささない
この涙を隠したいから
私はささない
この悲しみを流したいから

ここから銀の糸がきれいに見える
誰もが銀の一を避ける為
家路に向かう

でも−

私は帰らない
帰るところがないから
私は帰らない
もう少し泣きたいから






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